「介護キャリア年金制度」小さな声からの提案

いま、介護の現場では、想像以上に、しかも確実に「廃業」が進んでいます。
多くの人が気づかないまま、現場はゆっくりと力を失い始めています。
それは制度や補助金だけでは救いきれない、人手の不足という根本的な課題が影響しています。

ヘルパーがいない。だから閉じる──現場の声

今回の提案は、ある事業所が“ヘルパーがいない”という理由だけで、事業を続けられなくなったという話から始まりました。
さらに別の事業所では、
「介護の仕事はあるけれど、他の仕事を選ぶ」という声が、若い人からも年配の方からも聞こえてくると言います。

単に給与や制度の問題ではなく、「続ける希望が持てない」──
そんな空気が、介護現場に静かに広がっています。

現場の努力に報いるしくみを、地域から

そんな背景から、「介護キャリア年金制度(地域先行モデル)」という提案をまとめました。
長く介護の現場で働いた方が、退職後に少しでも報われるように
そして地域で「長く働くことが誇らしい」と感じられる文化を育てるために──

国の制度に頼らず、まずは地域単位で試せるモデルとして構想しています。

小説の中でも描いた、もう一つの未来

この制度は、小説『支える力を、手渡してゆく』第2部にもさりげなく登場します。
物語の中で描いた「支える人を支える仕組み」を、現実に少しでも近づけたい──
そんな思いが、今回の制度提案には込められています。

制度の詳細はこちらから

詳しい制度の仕組みは、下記の提案ページにて公開しています。

👉 [制度提案ページへのリンク]